生産者紹介

サツラク農業協同組合

サツラク牛乳プラント

サツラク牛乳プラント

サツラクの理念
会議室にかかっている健土健民の額縁

会議室にかかっている健土健民の額縁

「健土健民」(けんどけんみん)思想 (天地自然循環の法則)

  • よい生乳は健康な牛からしぼられる。それにはまず良い土をつくること。
  • 良い土には良い草が育ち、良い草を食べる牛は健康になる。
  • 健康な牛からしぼられた牛乳を飲み、人は健康になり幸せになる。
  • 原料(生乳)に優る製品(牛乳)はなし。
  • 牛乳はどんなに最新の設備を使っても生乳を越えることは出来ず、良い牛乳を作るためにはまず良い生乳を生産することが必要。
サツラクの沿革
1895(明治28) 札幌牛乳搾取業組合(通称四日会)設立
札幌付近の酪農家10数名により作られた北海道初の民間酪農団体で後のサツラク農協・雪印乳業の母体。
当時は酪農家が自分で搾った牛乳を殺菌してビンにつめて販売をしておりこれを搾取業と呼んでいた。
その後、サッポロビールから出るビール粕が牛の飼料に良いのがわかり、組合を作ってビール粕をわけてもらうようになった。毎月4日に集まって集金と相談をしていたので「四日会」と名づけられる。
1915(大正4) 札幌酪農信用販売購買生産組合、略称札酪(後のサツラク農協)設立
法律に基いてつくられた一番古い酪農組合。
1926(大正15) 現雪印乳業(株)の前身、北海道製酪販売組合(略称酪連)設立
日本で始めての酪農家による乳製品(バター)工場。初代組合長が宇都宮仙太郎(札酪組合長)、専務理事に黒澤酉蔵(札酪理事)。
1944(昭和19)農業団体法により札酪解散。札幌酪農牛乳(株)設立
太平洋戦争戦時下の農業団体法により札酪は解散。牛乳工場は会社を設立して存続。
1948(昭和23)札幌酪農業協同組合設立
敗戦後、新たに制定された農業協同組合法にもとづいて、もとの札酪組合員256名が集まり組合を設立。札幌市乳圏を背景とする札幌酪農牛乳(株)と直結し牛乳販売事業を行なう。余乳は乳製品原料として雪印札幌工場と酪農学園江別工場に販売。初代組合長は塩野谷平蔵。初代組合長から現組合長に至るまで歴代組合長はすべて酪農家。
1961(昭和36)札幌酪農牛乳(株)と雪印乳業(株)が合併
雪印乳業が飲用牛乳事業を開始。牛乳工場を雪印に譲る。札幌酪農牛乳(株)の全製品に雪印のマークを使用。雪印は札酪の過去の実績を尊重し、市乳価格での買い入れを約束。
1968(昭和43)組合名称をサツラク農業協同組合と改称
1970(昭和45)牛乳事業の再開。牛乳工場建設
生産・製造・販売の一貫体制の再開。「サツラク牛乳」の発売。
1966(昭和41)
「不足払い法」(※1)ができ、市乳原料価格と加工原料価格の格差が出来たため、雪印の買い入れ価格が下がり、さらに十勝を本拠とする北海道協同乳業(後のよつ葉乳業)が札幌に進出をしたこともあり、石狩管内の酪農家の乳価が下がる。石狩地域の生産者乳価を守るためには市乳工場を持つ以外にないとの判断。
1977(昭和52)配合飼料工場建設
1989(平成1)7・7牛乳達成
乳脂肪分3.7%、無脂乳固形分8.7% (組合1年平均)達成。
1996(平成8)「ミルクの郷」グランドオープン
札幌市「サッポロさとらんど」の酪農ゾーンとしてミルク館(新牛乳工場)、牛の館(体験牧場)、手づくり工房まきば館(手づくりバター工場)が完成。
1997(平成9年)組合設立50周年式典を開催

(※1)不足払い法(正式名:加工原料乳生産者補給金等暫定措置法)
飲用乳向けの都市近郊の酪農家の乳価と加工向原料乳の多い地帯の酪農価の乳価に格差があり、加工原料向の場合生乳の再生産に必要とされる乳価水準と比較しても低くなってしまうため、国が乳製品の需給均衡と生乳の再生産の確保を目的として昭和41年に制定した制度。

保証価格(加工向生乳の農家の平均生産費を保証する価格)と基準取引価格(乳製品の市場価格から加工・販売経費などを差し引いた額)との差額に原料乳量をかけた額を指定生乳生産者団体を通して酪農家に支払うもの。
この指定団体は各都道府県単位で指定を受けるが北海道の場合、ホクレンが指定団体となる。この決定に際しては、酪農振興という酪農家の立場を担った酪農関係団体と米麦を中心とする総合農協であるホクレンとの間で激しい争いがあったが、ホクレンの力が勝り、指定団体はホクレンとなり、今に至る。

ホクレンの生乳受託業務は酪農家が生産した生乳を農協を通してホクレンに無条件委託するもので、委託された生乳を乳業者に販売し、混合乳価として共同計算されたものを酪農家に支払うもの。一元集荷多元販売と呼ばれる。そのため、札幌周辺など市乳原料地域は乳価が下がるため、乳価を守るためにホクレン共販制度には参加をしなかった。この共販制度に参加した団体を「インサイダー」、札酪のように参加しなかったところは「アウトサイダー」と呼ばれている。
その後、ホクレンは道央地域に様々な対応策(全道プール乳価に上乗せなどの方策)を講じ、サツラク以外はほぼ全量がインサイダー取引となる。昭和51年度実績でホクレンの生乳受託量は約140万トン。サツラクの生産量が4万トン。ただし道内で消費される飲用乳は約13万トンでサツラクの4万トンはほぼ全量が飲用乳のため、飲用乳においては13万トンに対して4万トンをしめていることになる。米麦に加えて全道の酪農事業を掌握しようというホクレンと酪農専門農協サツラクの争いはその後も泥沼化する。

サツラクが生き残った背景としては札幌市乳圏の販路をおさえていたこととともに、米作地域であり、酪農家のウエイトの低い道央地域では地域農協をまたがっての広域な酪農専門農協が必要という方向が道庁にも指示されたことにもよる。その後のサツラクは「乳質が良い」「消費地と距離がちかく新鮮」「夏冬通して安定した供給」を打ち出し、飲用向けの高い乳価の確保を計る。逆に言えばそこがなくなればサツラクの存在意義がなくなってしまうため、酪農家、職員一丸となっての乳質改善が組織の体質となった。
一方で総合農協であるホクレンによる酪農の生産指導事業は行なわれず、その行きつく果てが雪印事件であると言える。

サツラクのこだわり
組合員(生産者)数

138名
集乳地域は札幌を中心とした集乳3時間以内の地域。

酪農指導

道内のインサイダーのほとんどは各酪農家の乳質(細菌数・体細胞数)の検査は旬毎。サツラクは集荷毎。旬毎だと検査の日に合わせて牛の体調をピークに持っていくことが可能だそうで、サツラクの酪農家はより厳しい条件で検査を受けていることになる。検査結果のデータはもらえていないが、生菌数一万以下、体細胞数30万以下の割合は90%以上とのこと。

家畜衛生管理

138名の生産者に対して獣医師が10数名。これは採算を考えたら合わない人数配置だが、牛の健康管理に重きを置いている証し。一般的には74名に対して一人などが普通。

配合飼料製造

配合飼料工場稼動時に組合員が飼料内容を確認するなど組合員の意識が高く、たんに組合のお仕着せの飼料を使用しているのではとのこと。その裏返しか組合以外の飼料を使う酪農家も多いらしい。肉骨粉も過去において使用なし。代用乳にも牛脂の使用はないとのこと。もちろん、nonGMOの生産者限定などの場合は共通の飼料を使用。ただ、これも本当に牛の健康を考えた生産者は牛に合わせて単味飼料を加えたりするので、nonGMOの限定生産者にならない人もいる。

肉牛肥育牧場

組合員の各牧場から生まれるオス子牛を肉用牛として肥育。

牛乳・乳製品製造

牛乳・加工乳は日量120、000本。UHTとパスの製造比率は約9:1。
バターは木製樽型チャーンを使用した手作りの「日本一高い」バター。
チーズも手掛けていたが、現在は休止中。今回主に品質管理の点で対応したくれた堀さんが「チーズを作れ」という業務命令を受け、デンマーク、ドイツでチーズづくり研修。かつての山木屋グリーン牧場(福島)にも行って教わったとのこと。研修から戻ったのち、チーズ製造をはじめ、最初はうまくいかなかったが、軌道にのってからは評判が良かったそうだが、なかなか規模とコストの点で折り合いがつかず、現在はプラントはあるものの休止中とのこと。

商品紹介

サツラクの「純生クリーム」が買えるのは関東では常総生協だけ。

サツラクの「純生クリーム」

サツラクの「純生クリーム」

Q. 普通の生クリームと、「純」生クリームの違いは何ですか?

A. 乳等省令の種類別では「生クリーム」という表現はなく、単に「クリーム」といい、一般的にはケーキづくり等につかっているホイップクリームやコーヒー等に使うポーションクリームなども「生クリーム」と呼ばれています。
また、一般的なケーキづくりに使われるホイップクリームの原料は、種類別 乳等を主要原料とする食品に分類される商品で、乳脂肪に乳化剤や安定剤を添加したもの、乳脂肪と植物脂肪を混合したもの、砂糖をあらかじめ加えたもの、粉末に加工したもの等のクリーム類といわれるものが使われてるようです。
このような中で、サツラクのクリームを他の製品と区別してもらえるように、牛乳から脱脂乳を分離しただけで、乳脂肪分以外の脂肪分だけしか入っていない液状のクリームであることの表現として「純・生」とうたいました。

Q. サツラクの生クリームは「ノンホモ」について?

A. 一般的にお菓子用として、ユーザーやメーカーに都合のよい「原料クリーム」とは、保存性がよく、輸送中や保存中に固化したりバター化したりしないこと、粘度が高くなりすぎないこと、ホイップの肌がなめらかであること、ホイップの造花性が良いことなどで、バターになりやすいことがそのクリームの欠点になってしまします。
クリームのホイップ時には、脂肪の細かな網目構造をつくれるものが求められますので、一般的に乳化剤や安定剤を使ったり、ホモジナイズをしたりするようです。
サツラクの生クリームは、ノンホモなので振動が続く凝固が始まるなどデリケートな生クリームです。道外供給にあたっては輸送に細心の注意を払える納品先にしかサツラクとしても出荷できない商品です。

コンテンツ終わり

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