食はいのちをテーマに、茨城・千葉に安心・安全な食品をお届けする生協です。
常総生協の組合員向けに毎週発行される会報をご覧いただけます。
~出会って15年~
これからも宜しくお願いします!
「牛も人間も健康で豊かでありたい」と考える鈴木さんのこだわりは『土づくり』。これまでたくさんの組合員が直接牧場に足を運び、鈴木さん夫妻から多くのことを学びました。そして「鈴木さんの牛乳が飲みたい」という声に応えて「牛乳はまだ無理だけど」と出来た「ヨーグルト」は今年で10周年。今では新たにチーズづくりにも取り組んでいます。
地元の酪農生産品をこれからも頂くために、わたしたちにできることは何か。これからも鈴木さんと一緒に考えたいと思います。
・鈴木牧場の良質な生乳で作った熟成タイプのナチュラルチーズ。
・クセがなく、シコシコとした弾力や牛乳そのものの風味をお楽しみいただけます。
・薄くスライスしてそのまま。ちょっと炙っても。白ワインとの相性バツグン!
★折り込みの「特別注文」もご覧ください。
原材料:生乳、食塩、アルコール(※)
(※)カビ防止のため熟成、完成後、表面をお酒(日本酒)に浸けてお届けします。
★製造量の関係で注文を多数いただいた場合は翌々週のお届けになります。
総代会の時、試食した新商品のチーズ、「いつ食べられるの?はやく頼んで!」と子ども達にせがまれ困っています(笑)(柏市小松T)
夏の恒例、「鈴木牧場交流会」が今年も開催されました。夏休みということもあり21家族、76名もの組合員家族が集まりました。
おいしいヨーグルトやチーズが出来るまでのお話を、鈴木さんからじっくりうかがいました。
鈴木牧場の原点土づくり 「健康な生乳は、健康な牛から。 健康な牛は、健康な土づくりから」
健康な土づくりが持続型循環酪農を可能にさせます。
鈴木さんは、もともと獣医さん。お父さんから牧場を引き継ぐ前は、仕事で牛たちが病気で苦しんでいる姿を目の当たりにしており、何とかこの現状を変えられないかと夫婦で悩み、試行錯誤を繰り返してきました。そんな中、今は亡き熊谷先生(北海道大学の獣医学の教授)に出会い、たどり着いたのが「土づくり」。牛の健康を第一に考え、良いエサ(牧草)を与えること。その良いエサを作るための土づくりこそが大事なのです。
鈴木牧場にいる牛の総数は50頭前後。そのうち経産牛(お母さん牛)は30頭ほど。これは目に見える範囲で酪農を行いたいという鈴木さんの考えから。
牧場の周りに4.4ヘクタールの畑(1ヘクタール約3000坪)で夏から秋にかけてトウモロコシ、秋から春にかけて牧草を栽培してサイレージ(嫌気発酵)させてエサとして与えています。もちろん畑の土は鈴木さん自慢の堆肥を使用。
牛のふんに米ぬかやもみ殻、チップなどを合わせ、水分量を調整しながら切り返し発酵させたもの。土づくりには発酵が大切で発酵した堆肥の中は60℃~70℃になります。地元の有機野菜生産者にも分け、地域で循環も行っています。
みなさんご存知ですか?牛には上の歯がありません。
その代わり歯ぐきが硬く、長い舌で口の中に入れられた草は、硬い歯ぐきと下の歯で噛み切られます。
500キロを超える大きな牛。恐る恐る口の中に手を入れてみたところ、びっくり!手を入れてみても痛くありません。
また牛は4つの胃を持っています。これは草を効率良く消化させるためで、一度飲み込まれた草は一番大きな胃の中に蓄えられ、再び口の中に戻して繰り返して消化しています(反芻(はんすう)といいます)。
自給した牧草やトウモロコシは発酵(サイレージ化)させます。サイレージとは収穫した牧草やトウモロコシをビニールなどで密封し、水分などを管理しながら発酵させ、年間を通して与える餌です。サイレージの牧草のにおいを嗅いだ組合員からは「お漬物?みそ?発酵食品のにおいがする!」。
実際にサイレージの牧草を噛んでみると、「甘~い」。思わず「人間もそうだけど、発酵食品を食べた牛も健康に育つわよね」とみんなで納得。
今回、鈴木牧場に渡した綿実(油分が多いので牛のエサになります)は、昨年つくば市の畑で組合員みんなで無農薬で育てました。もちろん、外国産の様な遺伝子組み換えやポストハーベストなどの心配もありません。今回鈴木さんの牛たちに食べてもらおうと組合員みんなで綿くりをして取り除いた40kgを届けました。
鈴木牧場では牛に与える粗飼料(牧草など)や穀物(濃厚飼料)の全量自給までは出来ておらず、一部は購入しています。ただし、出所の確かな国産(出来るだけ茨城県産)のふすまや米ぬか、大豆などを自家配合で与え、子牛には代用乳を与えず、母牛の乳を飲ませます。
今年は参加のご希望が特に多く、どうしようかと鈴木さんに相談したところ、「それなら午前、午後の2回ずつやろう」と忙しい中、時間をとってくれました(それでも参加できなかった方、本当にゴメンナサイ)。鈴木さんは常々「ひとりでも多くの組合員に、自分の行っている酪農を知って欲しい。目で、鼻で、触って、食べて、いろいろなことを感じて欲しい」といいます。
しかし原発事故後利用が落ち込んでいます。3年経った今でも事故前の70%程しか利用が戻っていません。事故直後、放射能に汚染された牧草を隔離したことはもちろん、牛たちのエサを育てる畑の土を深く掘り返したり、ゼオライトを散布するなどして誰よりも早く対策することにより、生協で毎月行っている生乳、及び商品の放射能検査では一度も検出されたことはありません(生乳の検出限界値は0.5Bq/kg)。
今わたしたちに出来ることは、地域で循環型酪農を実践する鈴木さんを支えることだと思います。そのために改めて「鈴木牧場の手作りヨーグルト、チーズ」の利用をおすすめするとともに、地域に常総生協の仲間を増やし、利用の総量を増やしてゆきたいと思います。ぜひ利用と仲間づくりに力を貸してください。
子ども達も大好き!鈴木牧場ヨーグルト
★見学会でも好評だった、鈴木さん特製フローズンヨーグルトの作り方は、ニュースレター・中面「組合員と生産者と職員の広場」にて紹介しています!
週6,000円、注文提出90%まであと少しです!
常総生協での利用にぜひご協力ください!
もうすぐ新学期!生協の食材で夏バテ回復、食欲の秋満喫。
「配達料」、「基本料」の導入2年目の第I四半期は313万円の経常黒字となりました。
しかし、事業の採算性(事業収支)は145万円の赤字です。計画では、第I四半期の事業収支は△224万円で通過する予定でしたが、人員体制の効率化などで赤字幅は小さくなっています。
1人当たりの利用高平均は5,928円で前年同期より18円少なかったのですが、提出率は皆さんのご協力もあり前年維持。目標の90%まであと少しです。
加入は目標94名に対して40名(42.5%)にとどまりました。
気になる先方へサンプルをお届けする「常総実感キャンペーン」も継続中です。ぜひお声かけを宜しくお願い致します!
提出率、1人当週利用推移 |
4月-6月期 |
|
---|---|---|
注文書発行 |
2013年度 |
47,924枚 |
2014年度 |
44,022枚 |
|
(前年比) |
(91.8%) |
|
注文書提出 |
2013年度 |
42,850枚 |
2014年度 |
39,276枚 |
|
(前年比) |
(92.7%) |
|
提出率 |
2013年度 |
89.4% |
2014年度 |
89.2% |
|
一人当週利用 |
2013年度 |
5,946円 |
2014年度 |
5,928円 |
|
(前年差) |
(△18円) |
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事業改革、基本料・配達料制度導入によって整理された結果、2013年4月3回には注文書提出率も90%を超え、一人当利用額も6,044円と大きく改善されました。 |
9月からは「新米」や「鮮魚さんま」など秋の食材が目白押し!夏休み中、注文をお休みされていた方もぜひ再開をお願いします(お電話1本で手続きします)。
(科目) |
(金額) |
(計画差) |
(備考) |
---|---|---|---|
供給高 |
2億3,822万円 |
△1,119万円 |
組合員が購入した総額。計画比95.5%でした。提出率は前年同様89%で維持したものの、1人当たりの利用額平均は減少しました。 |
供給剰余 |
6,735万円 |
△271万円 |
配達料収入171万円(概算)、共済その他手数料収入108万円を含む。 |
事業経費 人件費 物件費 |
6,881万円 3,992万円 2,889万円 |
△372万円 △55万円 △317万円 |
広報費など拡大予算を執行したものの全体的には経費節減。 4月からのセット業務内製化に伴い職員雇い入れ。 セット委託業務解消につき委託料減。他方で家賃、水道光熱費の発生。 |
事業剰余 |
△146万円 |
+79万円 |
経費を引いた後の利益(供給高-人件費・物件費)。 |
事業外収支 |
459万円 |
基本料収入430万円。 |
|
経常剰余 |
313万円 |
+76万円 |
事業外収支(基本料収入など)を加味した経常剰余は313万円の黒字。 |
○利用定着と利用再開の業務が進みました
この間、組合員みんなで達成する目標として、週利用6,000円、注文率90%を掲げてきました。
中でも、新規加入の組合員さんが少しでも常総生協商品に馴染んで頂けるように8週間連続で「おすすめ基礎商品」の案内ちらしを配布し、定着を図りました。
「休眠対策チーム」を作り、再開予定日や再開予定が無くても一定期間後に連絡を入れる体制にしました。
○組合員拡大が苦戦!
「常総生協の商品を食べて、実感してから加入してもらおう!」と始めた「実感キャンペーン」ですが、加入にはなかなか結びつけられませんでした。
①いつでも注文できるドライ品の実験スタート
従来は、カタログに掲載がある回しか注文出来なかった商品を、毎週注文できるようにする実験を、まずはせっけん、雑貨類から開始します(Web、紙面両方)。
②ネット注文を充実化
生産の都合どうしても数量が限定されたり、収穫が前倒しされたり、余剰になった農作物などを即提案できるように工夫します。引き売りなども実施しますのでお楽しみに。
③「クッキングキャラバン」秋バージョン始動!
9月より、装い新たに「常総クッキングキャラバン」を再開します。8月18日~供給担当者が手配りしていますご案内をぜひご覧ください。
皆さんからの「話だけでも聞いてみれば?」のひと言が、何よりもありがたいです。
お1人でもご説明に伺いますのでぜひ「意見欄」などでお気軽に生協までご連絡ください。サークルの会合終了後などにもご説明に上がっています。
「おためしサンプルセット」を準備しています。
ぜひ生協までご連絡ください。
常総生協の旬の素材やおすすめ調味料をフル活用したお料理講習会です。
ぜひ、お友達をさそってお気軽にお申し込みください。
★詳しくは、8月18日から供給担当が配布していますご案内をご覧ください。
9月1回 鈴木牧場交流会開催報告 2014年8月15日発行(905kb)
コンテンツ終わり