~市販のほとんどが「酸性処理」~
今、市販されている海苔のほとんどが「酸性処理」をされた製品です。「酸性処理」とは、海苔の養殖を農業に例えるなら、農薬にあたり、海苔を網ごと酸性の液に浸し、再び海に戻す方法です。アオサなど他の海藻や病原体を死滅される可能性が高く、そのお陰で生産量を飛躍的に向上する事ができました。農薬を使わない有機農法が手間がかかるように、これをせずに海苔の養殖をするのは至難の技といわれています。
~酸性処理で作る矜持~
広島県の風光明媚な港町田島(内海町)という小島で海苔養殖業を営む「兼田さん」。この美しい瀬戸内の環境を守りたいと「酸性処理」をしない海苔養殖を模索してきました。そこで辿り着いたのが、発酵食品等に使われる「乳酸菌」「酵母菌」と光合成細菌を複合培養した《有機微生物》を利用する方法です。
生産量を度外視したこの方法は、仲間から変人扱いされることもありましたが、今や「兼田さんの海苔」は環境にも優しい海苔としてブランドを確立しています。
~時間が経てばたつほど”旨味”が増す~
無酸処理の海苔は昔ながらの自然のままで生産され、海苔本来の味と香りを持ち、環境にやさしい海苔です。「酸性処理」をした海苔は時間が経てば「酸化」しますが、無酸処理の場合は熟成し旨味が増します。
”時間が経てば鮮度が落ちる”という現代の概念を壊す、昔ながらの海苔です。ぜひお試しください!
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