⑩黒澤ライスサービス[米](黒澤 重雄・伸嘉)

常総生協の組合員の皆様、職員の皆様、いつも本当に感謝しております。年に一度の生協まつり以外は会う場面がありませんでしたので、このような便りで勘弁してください。今年の宮城の天候ですが、今のところまずまずだと思います。長梅雨で日照不足という状況の中にありますが、まもなく暑い8月になろうとしております。稲の立場からすると、少し中休みをしてこれから本番となる出稲、開花、登熟へと元気に頑張ってくれると思います。当地域は九州・西日本そして山形最上地方のような大きな被害もなく、今心配なのは台風だけですが、多少ご注文が来ても十分に対応できるようにしておりますので、安心して黒澤米を食べてください。
テレビ・新聞では連日新型コロナウィルスの報道で大変な世の中になってたものと考える毎日です。こんなご時世ですので黒澤さんのところはどうですか?と色々な方々から聞かれます。答えはいつも安定していますという返事です。
何も変化がなく、安く定する、これが安定という意味です。説明を付け加えますが、昨年までは「安定」という言葉は死語だったはずですが、いかにいつもの「通常通り」が有難いのか、そんな日常に感謝せざる得ません。冬の間、土づくり、3月~4月の育苗、5月には定植、6~7月に水管理、中耕、除草、9月に稲刈り・収穫という1年のサイクル、お天道様を相手に米づくりする百姓にとって、コロナと関わるヒマがないのが実情です。
それが幸せなのかも知れません。常総生協さんへのお手紙を作成にあたり、日々変化のない生活を今更ながら省りみつつ、改めてありがたいです、と申し上げて結びとします(こちらの文章は2020年8月末に記載した文章です)。