■近距離を生かした樹上完熟。ちょっと贅沢なトマトです
常総生協の本部(守谷)から一番近い産地、千葉県柏市田中地区。「柏田中の完熟トマト」は利根川をはさんだ対岸、車で約30分にある利根川河川敷のハウスから毎日生協に届きます。
トマトは通常、出荷先の距離に応じて青いうちに収穫し、流通の過程で赤くなる様に調整しますが、「柏田中の完熟トマト」は樹上完熟。果実が割れるリスクはありますが、そこは近距離と丁寧な輸送でカバー。樹からの栄養分をギリギリまで実に行き渡らせた味の濃いトマトに仕上げます。
■育て方にワザあり
トマト作りの基礎となる土は、ボカシ肥料、大豆かすなどを基肥として使い、力のある土に仕上げます。化学肥料は使いません。
また、一般的には水をたっぷり与えて果実を大きくしますが(水ぶくれ。重量は重くなる)、寺田さん、鈴木さんは出来るだけ水を与えません。果実は小振りになりますが、実が締まり、味も濃く、糖度と酸味のバランスが良いトマトに仕上がります。農薬(殺菌、殺虫)は千葉県の慣行栽培が32回のところ6回以下。除草剤は使いません。受粉は一般的には手間のかからないホルモン剤を使用しますが、寺田さん達はハチを放して自然に受粉させます。
■父から子へ。これからもご一緒に
就農人口そのものが減少と高齢化の一途をたどる中、寺田さん、鈴木さんともに若い世代が加わっていることはとてもうれしい事です。現在は息子の鈴木勝昭さん、寺田達男さんが引き継ぎ、トマトを作っています。今後、地場のトマトを介して地域の事、農業のことを生産者、組合員一緒になって考えていきたいと思います。ぜひトマトハウスで会いましょう。
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