茨城県・かすみがうら市でいちご栽培をしている竹村さん。”万人に愛される赤い果実”として知られる「いちご」ですが、その農薬の回数は慣行栽培で40回を超えます。その中で竹村さんは「無農薬栽培」を目指す類を見ないいちご生産者です。
苗づくりだけでなく、土づくりも竹村さんの基礎。山の土、米ぬか、クズ米、卵の殻、カニ殻、海藻、魚粉、モミガラなどを使い自家製の有機質肥料(ボカシ肥)を作っています。また、末の実、アケビ、にんにくなどを黒砂糖に漬け込み、発酵熟成させた「天恵緑汁」も全て自家製にこだわっています。いちごのシーズンが終われば、このハウスで切り返しをおこない肥やしにしていきます。毎年この土地に積み重なり、指先を入れれば簡単に埋まってしまうほどフカフカで微生物が活発に動いている土質です。
Q,なぜ無農薬を目指すのですか?
A、一番は自分の健康の為です。いちご農家の癌(がん)の発生率が多いという話も出ていますが、これだけの農薬を使えば(右グラフ参照)その話もうなずけます。健康な体を維持し、いちごを作り続けるーこれが生命を扱うものの使命だと思います。また、この土壌、苗づくりは四半世紀かけて作り上げてきました。一朝一夕で出来るものではないので、この”土地で根付いた作物”としてこれからも作り、守り続けたいと思います。現在は、”完全無農薬栽培”を目指して、害虫が嫌がってこなくなる「植物エキス」(除虫菊、唐辛子、桐、ニンニク等)を作り試したりしています。ぜひ来年は農園のいちごハウスを見に来てください
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